auひかりの速度制限を徹底解説！実はほとんどの人が気にしなくて大丈夫

スマホのデータ制限でイライラした経験がある方なら、auひかりの速度制限も気になっていることでしょう。

結論から言うと、auひかりには速度制限のルールが設けられています。

ただし、ほとんどの人は気にしなくて大丈夫です。

なぜなら、auひかりの速度制限は数日間続けて30GB/日以上のデータをアップロードしないと掛からないためです。

毎日30GBものデータを送信するというのはかなり特殊ですので、一般的な使い方をしている限り、速度制限に引っかかる可能性はまず無いでしょう。

また、万が一制限がかかっても、速度が遅くなるのは上り（アップロード）のみです。

下り（ダウンロード）は制限が掛からないため、動画視聴やオンラインゲーム、オンラインショッピングなどは普段と変わらずに利用できます。

今記事では、auひかりの速度制限について詳しく解説します。

auひかりの契約を検討している方は、ぜひチェックしておいてください。

auひかりには速度制限がある！

『auひかりなら高速インターネットが使い放題！』と思っていませんか？

実は、快適なインターネット環境を維持するために、auひかりにも速度制限に関するルールが一つだけ設けられているんです。

公式サイトに格納されている『auひかり説明事項（重要） 共通編』というpdfに、下記の様に記載されていました。

1日あたり30GB(ギガバイト)以上のデータを継続的に送信(上りデータ送信)させる場合､上りデータ送信の最大速度を一定水準に制限することがあります｡

auひかり 説明事項（重要）共通編

この通り、上り（アップロード）データ通信量に制限が設けられていることが分かります。

auひかりの速度制限の概要

公式の説明文だけだと少し分かりづらいので、この記事ではauひかりの速度制限について、3つのポイントに切り分けて解説します。

一つずつ見ていきましょう。

1. データ使用制限があるのは上り（アップロード）のみ

インターネット通信には、下り（ダウンロード）と上り（アップロード）の2種類があります。

動画の視聴やファイルのダウンロードなど、インターネット上のデータを受け取る際の通信が下り。

一方、画像や動画のアップロード、クラウドサービスへのバックアップなど、手元の端末側からインターネット上にデータを送信する際の通信が上りです。

下り （ダウンロード）	ウェブサイトの閲覧 動画の視聴 ファイルのダウンロード メールの受信
上り （アップロード）	画像や動画のアップロード SNS投稿 メール送信 注文情報（フォーム）の送信 クラウドサービスへのバックアップ

auひかりの速度制限は、この上り（アップロード）のみに適用されます。

下り（ダウンロード）については制限無しで、インターネットが使い放題です。

2. 数日間続けて上り30GB/日以上使うと速度制限が掛かる

auひかりの速度制限は、数日間連続で上り30GB以上のデータ通信を行った場合に適用されます。

つまり、1日だけ30GBを超えても、その後は30GB以下であれば制限はかかりません。

目安としては、3日連続して上り30GBを超えると制限が掛かる可能性が高いといわれています。

下りならまだしも、上りで30GB以上使うのは意外と難しいです。

例えば、以下のような場合に30GBを超える可能性があります。

3. 3Mbpsの速度制限が掛かるのは上り（アップロード）のみ

速度制限が掛かると、auひかりの上り通信速度が最大3Mbpsに制限されてしまいます。

ただし、その場合でも下りに関しては制限は掛からず、今までと同じ速度で利用できます。

動画視聴やゲームは今まで通り楽しめるということです。

なお、上りの速度制限期間は、およそ3週間程度続くと言われています。

速度制限が掛かる可能性のある行動

auひかりは、数日間継続して30GB/日以上のデータをアップロードすると速度制限が掛かります。

では、どのような行動をすると30GBを超えてしまうのでしょうか。

3つのケースを紹介いたします。

1. 大量の画像や動画データをクラウドサービスにアップロードする

ハードディスクなどに保存していた大量の写真や動画データを、GoogleドライブやAmazonドライブなどのクラウドサービスにアップロードする際に、30GBを超える可能性があります。

＼ 30GBを超える目安 ／

写真	写真1枚当たり約10MBの場合…… ・約3,000枚をアップロード
動画	動画（1080p）の場合…… ・5分の動画を約60本 ・もしくは約5時間の動画を1本

確かに多い量ですが、写真や動画をたくさん溜めている人にとっては、あり得ない数字ではないでしょう。

ただし、1日だけ30GBを超える分には問題ありません。

この量を3日連続でアップロードして、やっと制限に掛かる可能性が出てきます。

毎日そんなに大量のデータをアップロードする人は、なかなかいないのではないでしょうか。

2. ファイル共有ソフト（P2P）で大容量のデータをアップしている

ファイル共有ソフト（P2P）は、不特定多数のユーザー間で気軽にデータを共有できる便利なツールです。

かつては、音楽や映画などのファイルを共有する手段として広く利用されていました。

しかし、著作権侵害や違法ファイルの流通、ウイルス感染などの問題が指摘され、近年は利用者が激減しています。

もし、今でもWinnyなどのファイル共有ソフトを使っている場合は注意が必要です。

ファイル共有ソフトは、バックグラウンドで自動的にファイルの送受信を行うため、知らず知らずのうちに30GBを超えてしまう可能性があります。

3. ウイルスによって意図せずデータが送信されている

自分では大容量のデータをアップロードしていないつもりでも、ウイルス感染によって意図せずデータが送信され続けてしまう可能性があります。

特に注意が必要なのが、スパイウェアと呼ばれるウイルスです。

スパイウェアは、ユーザーのメールアドレス、IDやパスワード、クレジットカード情報、サイトの閲覧履歴、保存された写真や動画などの個人情報を収集し、企業や個人に送信してしまうプログラムです。

スパイウェアによる通信量は、端末に保存しているデータの量によっては、30GBを超えてしまう可能性があります。

なお、こうやって盗み出されたデータは、ホームページなどで表示される広告を個人に最適化するだけでなく、なりすましやクレジットカードの不正使用などに利用される恐れがあります。

セキュリティソフトで対策するなど、普段からウィルスに感染しない環境を整えておきましょう。

auひかりの速度制限は約3週間後に解除される

auひかりの速度制限は、およそ3週間程度で解除されると言われています。

ちなみに、スマートフォンの通信速度制限は、追加のデータ容量を購入することで解除することができます。

では、同様にauひかりも追加のデータ容量を購入することで速度制限が解除できるのかというと……答えはNOです。

auひかりの速度制限は、1度かかってしまったら自分で解除することはできません。

KDDIが解除してくれるまで我慢して待ちましょう。

速度制限が掛かると困ること

auひかりの速度制限がかかると、上り（アップロード）速度が3Mbpsに制限されます。

3Mbpsというのがどのくらい遅いのか、気になっている方もいるでしょう。

結論から言うと、多少不便ではありますが、何とか実用に足る速度です。

3Mbpsでも 問題なく利用できる	メール送信 チャット フォーム送信 SNS投稿 写真投稿
3Mbpsだと問題あり	動画投稿 ビデオ会議 データのアップロード

『問題あり』に分類したものでも、時間がかかるだけでなんとか使える場合もあります。

また、下り（ダウンロード）側は制限されないため、動画視聴やネットショッピングを楽しむ分には全く問題ありません。

auひかりはなぜ速度制限を設けているのか？

auひかりは、なぜこんな不便な速度制限を設けているのでしょうか。

一言でいうと、インターネット回線の品質を守るためです。

auひかりを含むほとんどのインターネット回線は、料金を抑えるために1つの回線を複数の利用者でシェアして利用しています。

そのため、一部の利用者が大量のデータ送信を行うと、他の利用者までインターネットが遅くなったり、繋がりにくくなってしまう恐れがあるんです。

KDDIは、こういった事態を防止するために上りの速度制限を設け、利用者全員が快適で安定したインターネットが使えるようにしています。

これは、何も対策をせず、一部の利用者にネットワークを占有されてしまうよりも、よっぽどユーザーのことを考えた対策と言えるでしょう。

実際、auひかりは通信速度と安定性において高い評価を得ています。

auひかりの速度制限はほとんどの人にとって問題なし

auひかりは、上りの速度制限を設けています。

初めて聞いた方は不安に感じることでしょう。

でも、心配しないでください！

実は、ほとんどの人にとって、auひかりの速度制限は問題ありません。

なぜなら、上り30GBという制限量は、多くの人が数日間連続で使うような量ではないからです。

また、万が一制限が掛かっても下り速度は制限されないため、動画視聴やオンラインゲームは普段通り楽しめます。

安心してauひかりを使いましょう。

まとめ

auひかりの速度制限について解説しました。

今記事のまとめです。

auひかりは、快適なインターネット環境を維持するために、速度制限に関するルールを設けています。

ただし、一般的な使い方をしている限り、実はほとんどの人が気にしなくて大丈夫です。

この通り、30GBのデータを数日間連続でアップし続けない限り、速度制限が掛かることはありません。

一般的に、毎日そんなに大量のデータを送信し続けるということは無いので、速度制限に引っかかる人はかなり珍しいといえます。

また、制限が掛かるのは上り（アップロード）のみで、下り（ダウンロード）に関してはデータ量を気にせず使い放題です。

そもそも、auひかりはなぜこんな制限を設けているのかをよく考えてみましょう。

インターネット回線の品質を守るため、つまりは私たち利用者のためでもあります。

KDDIは、こういった対策をきっちり行ってくれる通信事業者ですので、安心してauひかりを利用しましょう！